マンションの売却を考えたとき、自分のマンションはどれくらい売れやすいのかは気になるところですよね。もしみんなが欲しがる売りやすいマンションであるならば、売却価格を強めに設定できる可能性もあります。
では「売れるマンション」とは一体どんなマンションなのでしょうか？今回は売れやすいマンションの特徴について解説していきます！
今のマンションを取り巻く状況
購入したときに人気のあったマンションが、そのまま売却しても人気になるわけではありません。都市開発や人口の変化から、需要のあるマンションは変化します。
また、日本全体の人口が減少している今、住宅のストックは供給過剰な状態にあると言われています。購入したい側にとっては選択肢が多くて嬉しいですが、売却したい側にとっては不利と言えるかもしれません。
売れるマンションの特徴
厳しい状況の中でも売れやすいマンションとは、一体どのようなマンションなのでしょうか？
売れるマンションとは、簡単に言うと買い手にとって価値のあるマンションということになります。価値のあるマンションというのは、以下のどれかに当てはまっていることが多いです。
・希少性が高い
・需要のある条件が揃っている
・競合が少ない
これらに当てはまるマンションは売れやすいだけではなく、相場よりも高い価格で売却できる可能性もあります。
では、3つについて詳しく見ていきましょう。
希少性が高いマンション
希少性の高いマンションは需要に対して数が少ないため、人気になりやすい傾向があります。希少性が高いと評価されるのは以下のような要素です。
・駅直結
・駅から徒歩5分
・部屋からランドマークが見える
・眺望や良く塞がれる可能性がない
・最上階
・有名なマンション
・ヴィンテージマンション
駅から近いことはマンションを探す上で多くの人が気にする条件ですが、一般的に駅から徒歩5分圏内にマンションを立てられるだけの大きな土地があるのは珍しく、希少性は高いです。駅直結ともなるとさらに希少性は上がり、駅へのアクセスが抜群であることに加えて商業施設などが入っていることも多いため生活が便利でしょう。
また、その場所に住んでいる人のみの特権であるランドマークが部屋から眺められるマンションは人気があります。タワーや城、花火大会などが部屋から楽しめるのは希少性が高いと言えるでしょう。
有名なマンションというのはそのエリアを代表するような名のあるマンションのことで、有名建築家が携わっていたりランドマーク的なマンションになると、そのマンションだけをピンポイントで狙っているというコアなファンがいるため価値は高くなります。
需要のある条件が揃っているマンション
マンションを購入する立場になって考えてみると分かりやすいですが、マンションを探すときはさまざまな条件を組み合わせて絞り込みます。これらの条件が組み合わさることで需要のあるマンションかそうでないかが分かれてきますので、例えば築年数が古いから必ずしも売れないといった単純な話ではありません。
マンション購入の際調べられる要素として多いのは以下のようなポイントです。
・立地
・築年数
・間取り
・日当たり
・マンションの管理状況
立地で重要なのが駅からの距離です。徒歩10分を超えるかがひとつの目安となり、先ほどもお話したように徒歩5分以内や駅直結は最高の立地と言えます。人気路線の駅周辺や複数路線が利用できる駅の近くはさらに需要が高いですが、逆に駅から多少遠くても静かで緑豊かな住宅街は子育て世代に人気があります。
築年数に関しては浅いほど人気があり、目安は築10年以内と言われています。実際に築10年を過ぎたあたりからは壁紙や水周りの交換時期ですので、購入するなら修繕費も見積もっておく必要があります。
また、「マンションは管理を買え」と言われているくらい管理状態は大切です。個々人の専有部分だけでなく、共有部分の管理まで行き届いたマンションであれば価値は高まります。
競合が少ない
一般的にマンションを探す際は条件に合ったいくつかのマンションを比較することになります。つまりあなたが売りに出しているマンション情報を見ている人は、あなたが売りに出しているマンションと似たようなマンションをいくつも見ている可能性が高いのです。
もし競合するマンションが少ないとなれば、それは比較されるライバル物件が少ないということですので、必然的に選ばれる確率は高まります。
需要を把握して売却の戦略を！
売れるマンションの大きな特徴は簡単に言うと「需要があってかつ無二の存在であること」です。条件が不利だからといってそのマンションの立地や周辺環境を変えることは出来ませんが、どんなマンションが「売れるか」と自分のマンションの強みを把握しておくことで、アピールポイントや価格設定といった戦略を立てることができます。
しっかりと分析し、納得のいく売却を目指しましょう！
