家は人生で一番高価な買い物で、購入には多くの方が長期のローンを利用すると思います。
ローンを利用すると月々いくらと返済していくことになりますが、それとは別に「頭金」というお金があることをご存知でしょうか。
頭金とはどのようなお金で、いくらぐらい必要なのでしょうか?
今回は中古マンションの購入する際の頭金について、金額の目安や注意点などを解説していきます。
頭金とは?
頭金とは、中古マンション購入の際に物件価格の一部を自己資金から支払うことです。
今は頭金を支払わなくてもマンションを購入することもできますが、頭金を支払うことで後々さまざまなメリットがあるので多くの人が購入の際に支払っています。
頭金のメリット①:毎月の支払額が減る
頭金を支払う大きなメリットのひとつに、毎月のローン支払い額が減るという点があります。
頭金を支払うと支払った分だけローンの借入額を減らすことができますので、それにともなって毎月の返済額も減らすことができ、後々のローンの支払いが楽になります。
頭金のメリット②:金融機関の審査が通りやすくなる
頭金を用意できるというのは、見方を変えると計画的に貯蓄ができるという証明にもなります。
貯蓄ができると返済能力が高いとされ、金融機関の審査に通りやすくなります。
頭金のメリット③:年収が低くても高額マンションを購入できる
マンション購入の予算を決めるときは年収から月々の支払いに使えるお金を計算しローンの上限を決めることがほとんどです。
よって年収が低いと選べる物件の幅が狭くなりがちですが、頭金を多くして返済額を減らすことによって選択の幅を広げることができます。
また、年収によってはそもそも頭金がなければローンを借りられない事もあるので注意しましょう。
中古マンションの頭金
中古マンションの頭金の目安はいくら?
では、中古マンション購入に頭金はどれくらい用意したら良いのでしょうか。
一般的な目安は物件価格の2割と言われています。
例えば2000万円の物件を購入するとしたら、400万円は頭金として支払い残りの1600万円を住宅ローンで返済する形です。
しかし厳密に言うと頭金に決まった相場は存在せず、あくまでも自分がマンション購入において頭金を支払うタイミングまでに用意できた金額がそのまま頭金の金額になります。
ちなみに中古マンションを購入した人たちが用意した頭金の平均金額は物件価格の1~2割程度ですので参考にしてみましょう。
頭金はいつ支払う?
では、中古マンション購入で頭金を支払うタイミングはいつなのでしょうか。
一般的なタイミングは中古マンションの購入が決まり契約を交わしてから、実際に物件を引き渡すまでの間になります。
中古マンションであれば引き渡しまでの期間は比較的短くなるので、契約してから頭金を増やす時間はあまりないと考えておきましょう。
頭金ゼロでの中古マンション購入
最近は頭金ゼロでも中古マンションを購入できる場合もあります。
メリットとデメリットがそれぞれあるのでよく考えましょう。
頭金ゼロのメリット
頭金を貯める必要がないため、欲しい物件を見つけたら即購入することができます。
特に人気エリアの物件は頭金が貯まるまで時間がかかると他の人に取られてしまう場合もあるので、即時購入出来るのは大きな利点です。
また貯蓄を頭金に回す必要がないので、万が一の際などに必要になるお金を蓄えておくことができます。
頭金ゼロのデメリット
頭金をゼロにするとローンの借入額が増えて利息の負担が増えてしまいます。
さらにマンションの値下がりのリスクも大きくなります。
もし将来購入したマンションを売却しなくてはいけなくなったとき、頭金がない分高額になっているローンの残高をマンションの売却額が下回ってしまうことがあります。
このときの不足分は自己資金でまかなわなければいけないため、マンションの売却が困難になりかねません。
頭金としていくら使うかはよく考えて
頭金はたくさん支払うと後々の返済額が減って楽になりますが、貯金を全額頭金に使うのはおすすめできません。
新生活で必要なものを買い揃える資金や、病気やケガなどの万が一の際に使えるお金は手元に残しておきましょう。
これを踏まえると、頭金に使えるお金は貯金を含めた手持ちのお金から下記を引いた額になります。
・マンション購入に必要な手数料などの諸費
・病気やケガなどの万が一に備えるためのお金
・子どもの教育費など将来必要になるお金のための蓄え
自身や家族のこれからの生活に必要なお金をよく計算し、頭金に使えるお金を考えていきましょう。