「3月は引っ越しが多いから物件が動きやすい」「6月以降は閑散期だから価格交渉がしやすい」など、不動産を購入する時期にまつわるウワサを聞いたことはありませんか?確かに不動産には引っ越しシーズンに合わせて繁忙期や閑散期があり、中古マンションも時期によっては購入事情が少しずづ違ってきます。
では、良い中古マンションをお得に手に入れるにはいつ頃からマンション探しをしたらよいのでしょうか?
今回は中古マンションを探し始める時期についてご紹介します!
「マンション探しのタイミングを決める要素」
マンションを探し始めるタイミングは、購入するタイミングから逆算すると考えやすくなります。
では中古マンション購入に最適なタイミングはいつなのかというと、それは下記の2つの要素から決めると良いでしょう。
・マンション市場全体の動き
・自身の家庭環境やライフステージの変化
投資目的のマンションなら市場の動きが、住む目的なら自身のライフステージがより重要になってきます。
では、この2つについて詳しく見ていきましょう。
「マンション市場全体の動き」
マンション市場全体の動きから、マンションをいつ購入するかおおよそ決める方法もあります。どちらかというと投資目的でマンションを購入する方々に大切になる要素です。
例えばポイントのひとつに金利がありますが、基本的に金利は上がれば不動産価格が下落し、下がれば不動産価格は上昇する傾向にあります。そして現在は超低金利と言われており、これはまだ継続すると見られています。銀行からお金を借りやすい分、マンションの価格は高めになるようです。
また、その地域が今後どうなるかによって市場が活発になるかは変わります。名古屋はリニア新幹線の開業もあり、これから人口流入が考えられるため地価は上昇しマンションの価格も上がると考えられています。これだけ見て考えると今後すぐにマンションの価格が下がると考えるのは難しいでしょう。
「自身の家庭環境やライフステージの変化」
マイホームが欲しくなるタイミングというのは、例えば就職や結婚、出産、親との同居などさまざまですが、それらは社会的な経済情勢とは関係なくそれぞれのタイミングでやってくるものだと思います。無理して少しでも安くなるのを待っているうちに買い時を逃すことだけはないように気を付けましょう。
一般的に、新生活が始まる時期はマンションの需要が高くなるので競争率が高くなります。ならばこの時期は購入を我慢するべきなのかというとそうではなく、価格が相場から極端に離れていなければ購入を検討してもいいでしょう。
投資ではなく住むことが目的のマンションなら、なおさら「欲しい!」と思ったタイミングに買うことが大切になります。
「不動産の繁忙期と閑散期から見るマンション探しのタイミング」
では1年を通して見たとき、マンション探しに適しているのはどの時期なのでしょうか。これを考えるには、不動産屋の繁忙期と閑散期に注目してみましょう。
「繁忙期(1月~3月)」
不動産の繁忙期は1月~3月になります。これは3月~4月にかけて子どもの入学や卒業、社会人の就職などの節目がくるので、その前に多くの人が物件を探して引っ越しをするからです。
繁忙期はマンションを退去する人も増えるので、空室情報が日々更新され新しい物件情報がどんどん出てきます。また、新築マンションを建設中であれば引っ越しシーズンである3月にあわせて完成させようとするケースも多く、それにともない入居募集を1月から始めます。このように、繁忙期のマンション探しは物件の情報をたくさん見ることができ、優良物件の絶対数も多くなるのがメリットになるでしょう。
しかし繁忙期は入居を希望する人が多いため競争率が高く、不動産屋も全体的に強気になるので価格の交渉に応じてくれにくいことがあります。
「閑散期(7月~8月)」
繁忙期が過ぎ、繁忙期をあえて避けた人たちの物件探しも終わり、不動産屋が1年の中で一番落ち着く閑散期が7月~8月と言われています。
繁忙期に比べると物件情報は少なく、それにともなって優良物件の絶対数も少なくなります。しかし閑散期は不動産屋のお客さんの数も少なくなるので、1組のお客さんにより長い時間をかけて接客してくれます。ゆっくりと時間をかけて探したり、初期費用を抑えるために価格交渉を考えているなら閑散期がおすすめです。
「マンション探しのタイミングは自分のメリットに合わせて」
住むためのマンションを探すなら、多くの物件に出会うというより納得できる物件をひとつ見つけられれば成功です。
自分のライフステージの変化や不動産屋の状況を見極め、自分に合ったマンション探しを行いましょう。