一般的にマンションの価値は年数を重ねるごとに下がり、築20年を過ぎたらほぼ変化が無くなるとされています。
しかしこれはマンションによって違いがあり、中には価値が下がらないマンションも存在します。
よってマンションの資産価値というのは中古マンション選びの際においてもポイントになることが多いですが、
資産価値が高いマンションはどう見分ければよいのでしょうか。
今回は中古マンション選びにおいても大切な中古マンションの資産価値について解説していきます。
中古マンションの資産価値は「立地」で決まる
マンションの価値はターゲットとなる住民の需要と供給のバランスで成り立ちます。つまり、ターゲットが欲しがる人気のマンションは資産価値が下がりにくくなります。ではどんなマンションを欲しがるかというと、基本的には立地条件の良いマンションに人気が集まるようです。
立地が注目される理由としては、設備や管理体制などは後からでも変更や改善ができるのに対し、立地条件は変更出来ない上になかなか改善される機会もないからです。なかなか変えられない要素は資産としての価値も高くなります。
資産価値が高いマンションの立地とは?
では資産価値の高い立地条件がそろったマンションとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
交通の利便性が良い
良い立地の条件として必ず見られるのが交通の利便性です。
マンションから駅まで、また最寄り駅から主要エリアまでの距離や所要時間が見られます。
具体的に資産価値に関わるとされるポイントには下記のようなものがあります。
・徒歩10分以内に駅がある
・複数沿線が交わる駅がある
・急行停車駅がある
マンションから駅までの距離が遠かったり、移動にバスが必要だと資産価値にマイナスの影響があります。
駅からの距離は長くても徒歩10分以内を目安にしましょう。
また、最寄の駅からのアクセスも重要なポイントです。
駅からビジネスの主要エリアまで効率よく行けるかは毎日の通勤に関わりますので、重要視している人も多いです。
よって複数の沿線が交わるアクセスが良い駅や急行停車駅が近くにあるエリアは価値が高くなります。
生活がしやすい
立地条件において、交通の利便性の次に注目されるのが生活の利便性です。
・商店街やスーパーが近くにある
・郵便局や銀行が近くにある
・学校が近くにある
このような条件がそろっていると暮らしやすく、特にファミリー層向けのマンションでは重要視されます。
利便性の良い駅周辺のエリアは生活に必要な施設もひと通りそろっていることが多いですが、駅のどちら側かによって街の様子が変わる場所もあるので注意しましょう。
また、このような施設は駅に比べると閉店するなどして無くなる可能性がありますので、その施設が簡単に閉店しさなそうかもチェックしておきましょう。
多くの人が憧れる
誰もが憧れるエリアは需要が減らないため土地の価値が下がりにくくなっています。
人気があり人口が減らない、もしくは増えているエリアのマンションは資産価値が高いと言えるでしょう。
例えば下記のような条件がそろっているエリアは人気が出やすくなっています。
・高級住宅街など良いイメージを持たれているエリア
・再開発が行われたエリア
・景観が美しいエリア
「高級住宅地」「住みたい街ランキング〇位」などと言われるエリアは良いイメージを持たれているため、マンションの需要が高くなります。
このようなエリアは交通の便が良かったり生活がしやすかったりと、実際人気になるだけの魅力がある場所であることも多いです。
また、自治体が景観の整備に力を入れているエリアは街がきれいで人気も高くなります。
管理が行き届いているかもポイントに
立地条件と並んで、特に中古マンションの価値を左右する要素になるのが管理です。同じエリアにほぼ同時に建てられたマンションでも、掃除が行き届いているか、修繕のための資金が積み立てられているかなどの管理の違いによって将来価値に差がでることもあるのです。
中古マンションの場合、入居前にマンションの様子を自分の目で確かめることが出来るのがメリットのひとつになります。
下記のようなポイントからマンションの管理状態を見てみましょう。
・集合ポストの下にチラシが散乱していないか
・掲示板に古い掲示物が貼られたままになっていないか
・駐輪場に長期間乗られていない自転車が放置されていないか
・ゴミ置き場がきれいに保たれているか
・外壁の大きな亀裂が放置されていないか
このようなポイントに問題がなければ、そのマンションはきちんと管理されていると言えるでしょう。
将来を見通したマンション選びを
住む場所を選ぶなら自分にとって価値ある物件を見つけるのが一番です。
どのような生活を送りたいのかをよくイメージし、今回紹介した資産価値という点も含めて条件に優先順位をつけて探してみましょう。